恐怖のTCH!?
こんにちは、薬院サルースこども・おとな歯科です!
突然ですが、今皆さんのお口の中で上下の歯はどうなっていますか? かちっと咬んでいますか??それとも接触せずに隙間が空いていますか??
実は、食事や発音する時以外の時間の顎の適切な位置としては後者の方が正解なのです! つまり空いている状態!
前者のように食事や発音時以外の安静時でも上下の歯を咬んでいる・接触させていることをTCHと言います。 なぜTCHが良くないのか、TCHの恐ろしさについてお話ししていこうと思いますのでよろしくお願いします!
【TCHとは?】 正式にはTooth Contacting Habitと言い、訳すると歯牙接触癖となります。 冒頭に述べたように平常時のお口のポジションとしては唇は閉じていますが、上下の歯と歯の間には1~3mmの隙間があり、 上下の歯が接触するのは『物を咬む時』『物や液体を飲み込む時』『発音するとき』だけです。
その時以外に上下の歯を接触させる『癖』のことを歯牙接触癖(以下、TCHとする)といいます。 食事などで歯と歯が接触するのは毎回1秒にも満たない瞬間的なもので、 その接触時間は1日24時間のうちトータルしても平均17.5分であり、20分にも満たないと報告されています。 ですから、これより長い時間ずっと歯と歯を接触させていると歯や顎、筋肉にとってはものすごい負担なのです。
【TCHの確認の仕方】 ①リラックスして軽く目と唇を閉じた状態で上下の歯がどうなっているか確認。 接触している方、離れていることに違和感を感じる方はTCHの可能性あり。 ②頬の内側に白い線がある方。 ③舌の縁ががたがたしている方。 ④下顎の裏、上顎の中央が盛り上がっている方。(画像は下顎のものです。この盛り上がりは骨なので悪いものではありません。)
簡単に確認できますので皆さんも是非確認してみて下さい! いかがでしょうか??
TCHが疑われる患者さんに「普通は唇を閉じている時、上下の歯は離れているんですよ、咬んでいないんですよ~」 というお話しをすると、「え!?咬んでるのが普通だと思っていました!」 と驚かれることがほとんどです。
次回はどんな時にTCHが起きやすいか、なぜTCHが恐いのかをお話ししていきます! 【画像出典元:歯科素材.com様】