歯って意外と溶けやすいんです。。。
こんにちは、薬院サルースこども・おとな歯科です！
前回の続きですが、酸蝕症の原因として体内から口のなかに酸が逆流する内因性のものと酸性度の強い飲食物を口にするなどの外因性のもの、2つに分けられます。 内因性のものとしては、GERD（胃食道逆流症）、摂食障害（過食症、拒食嘔吐）などです。 外因性のものとしては、酸性度の高い飲食物の過剰摂取が考えられます。
歯の溶け始める境のpHは5.5となっており、数字が小さくなるほど酸性度が高くなります。 普段のお口の中は6.5～7.0で弱酸性から中性ですが、飲食をするとお口の中は酸性に傾きます。
単にすっぱいから酸性ということではありません。 スポーツ飲料などの成分表示を見てもらうと表記されているのですが、『酸味料』が含まれています。 そのpHはなんと約3.5！！ かなり酸性度が高いことが分かります。 お子さんの好きなフルーツジュースや乳酸菌飲料なども酸性度が高い傾向にあります。
ちなみに胃酸はpH1.0～2.0です。 とても酸性度が高く、内因性の原因で嘔吐などを繰り返すと歯が溶かされるのはこの胃酸によるものです。
ですから上記のような飲料をちびちび飲んだり水分補給のようにこまめに飲むということは 常にお口の中を酸性にし続けているということになりますので出来るだけ控えた方が歯には優しいということになります。
飲まないで下さいと言っているわけではありません！ 水分補給はとても大事なことですし、炭酸なども美味しいですものね！！
飲み方や飲んだ後の一工夫でこれらは防ぐことが出来ます！ 次回はそのことについてお話ししていきますね！
画像出典元：歯科素材.com